地位に恋恋としない

（平成22年2月4日産経新聞HP）

地位に恋恋としない潔さには爽やかさすら感じてしまう

小沢氏元秘書の石川議員ら３人起訴…東京地検

　小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る事件で、東京地検特捜部は４日、同会の事務担当者だった石川知裕衆院議員（３６）（民主）、同会の元会計責任者で小沢氏の公設第１秘書・大久保隆規被告（４８）、石川容疑者の後任の事務担当者だった池田光智容疑者（３２）の３人を、政治資金規正法違反（虚偽記入）で東京地裁に起訴した。（読売新聞）

小沢氏を「嫌疑不十分」で不起訴に　刑事責任追及は困難と判断

　民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部は４日、元会計事務担当の衆院議員、石川知裕容疑者（３６）らの共犯として告発されていた小沢氏を嫌疑不十分で不起訴処分とした。特捜部は、小沢氏の立件を視野に捜査を進めてきたが、現段階の証拠では小沢氏の刑事責任追及は困難と判断した。

自公み３党、石川議員の議員辞職勧告決議案を提出

　民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体の政治資金規正法違反事件で、民主党衆院議員、石川知裕（ともひろ）容疑者が起訴されたことを受け、自民、公明、みんなの野党３党は４日、石川議員に対する議員辞職勧告決議案を衆院に提出した。

　民主党は「本会議にはかけず、そのままにしておけばいい」（党幹部）として審議せずに廃案にする方針。（産経新聞）

　東京地検のヘタレ！とか、政治的介入を匂わせる発言を繰り返した総理や法務大臣はどうなのか！と、敢えて問うまい。検察は法と証拠に則り粛々と判断を行ったのである。小沢民主党幹事長が、秘書の独断で行ったので一切知らぬこととの主張を崩すだけの証拠がないというのであれば、法治国家として疑わしきは罰せずとの立場を貫くことは当然のことである。

　一切知らぬところでこれだけの事件を引き起こし、自らの政治生命を失いかけ、また政治家としての信用を失墜させられたのであるから、その損害賠償を3人の秘書に対して民事訴訟を起こしても不思議ではない、というかこのまま何も責任を問わないのであれば極めて不自然ではないか？身に覚えがなければ、3人に対して普通なら怒り心頭のはずである。鳩山総理に至っては「巨額子ども手当事件」で起訴された公設秘書を私設秘書として未だに 雇用しているという。

　「知らなかった」、「秘書が勝手にやっていた」のであれば、処分や訴訟を起こすのが自然だと思われて仕方がない。できないというなら、今度こそ合理的な理由を説明すべきであろう。

　相撲取りでも、といえば力士に失礼になるが、敢えて言いたい。相撲取りでも潔く引き際を見せた。それに引き換え、一国の総理に政権与党の幹事長や幹部たるものが、責任を他人に転嫁して悪あがきを続ける姿に「男」としての潔さを全く感じられない。しかも、現在の政権与党の地位は、過去に散々と他人の荒さがしと攻撃を繰り返し得たものではなかったのか？こんな口先だけの度胸もない連中が、仮に有事や国難に当たってリーダーシップを発揮して危機を乗り切れるのであろうか。国民を裏切り、自分達だけがスタコラサッサと逃げ出すのではないか？部下たる秘書に全責任を押しつけて、地位に恋恋と縋り付く姿からは、そうとしか考えられないではないか！

日本国憲法第15条

公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である

憲法違反の売国行為をしたければ、

裏マニフェストとせず

正々堂々と争点を明らかにして

日本国民に信を問え！