始動！

「フルアーマー枝野」を作る

ネットで収集された数々の資料画像

　赤城が最後の仕上げと艦載機3機残して足踏みをしています。形が出来上がってモチベーションが下がったのではないか？！

「心外であります！…皆無とは言いませんが…」

　と、訳の分らぬことを書いてしまいましたが、実際は主翼折りたたみのギミックで、年度当初の忙しい時期に腱鞘炎になってパソコンが使えなくなったりするのを警戒しています。それともう少し折りたたみ機構を小さくできないかも考えています。

　そんなこんなで足踏みですが、何も作らぬというのも模型屋にしてみれば辛いところ。以前から時間があればやってみたかった、これに挑戦です。

　あの3.11による津波災害で事故を起こした福島第一原発。その視察にやってきたのは、散々「直ちに健康被害はない」と言い続けてきた枝野であった。しかも、その全身は防護服で完全に包まれて、地元で復旧作業や事故対応に当たる人々の顰蹙を買いまくった、あの姿である。

　恥多き民主党の歴史の中でも、突出して恥ずかしいこの姿を3次元に残すため、一人の模型屋が立ち上がる！「フルアーマー枝野」を作るProject Eの始動です！（いいから、先に赤城を何とかしろよ！）

Ø 気の毒なベース

Ø 組み立て開始

Ø 肉付け

Ø 犠牲者

Ø 下地処理

Ø 色付け（１）

Ø 色付け（２）

Ø 新考証

Ø 追加フィギヤ

Ø 肉体改造

Ø お色直し

Ø ゴール！

気の毒なベース
	作る、と言っても、造型士ではないのでゼロベースで作ることは出来ません。既製品の人型の模型をベースにします。使うのはフジミの1/24ガレージ＆ツールメカニックのキットです。
	中にはちょっとグロい人型がバラバラ状態で入っています。しかし、模型に人権がないから良い様なものですが、枝野用に選ばれたパーツがもしも喋れたら、「嫌じゃ！止めれ！」と言うでしょうね、きっと。
	目指す情景は上の写真で黄色の背景のものにします。ふんぞり返った枝野に頭を下げさせられる地元の方々、これしかありません。これに合いそうなパーツを探しました。 　しかし、気になるのは、スタイルが良すぎること。ごみ袋の塊をイメージして作るので、まず足は短く､胴は長く、全体的に膨らせて…やっぱり人型のベースに訴えられそうです。取り敢えずここからスタートです。
組み立て開始
	元々外国人のプロポーションになっているので、可哀想ですが枝野に合わせて足を短く、胴を長くします。 連休だというのに、余計な手間を掛けさせられます。ニッパーでブチブチ切るのも大変だというのに、この野郎！
	補強用の真鍮線でつないで組み立てます。少し、ガニ股にしなければ、元のスリムなフィギヤが気の毒で気の毒で…少しは反省しろよ！人形さんに謝れ！
	イメージ通りになっているかを確認。悪代官がふんぞり返っている雰囲気が出せたでしょうか？
	パテを盛りますが、今回は強度確保が目的です。大まかに形を作ります。ウエストにはたっぷりパテが必要です。パテも安くはないというのに、体型のおかげでえらい出費です。
	イメージが少し合わなかったのは、顔の彫りが深く鼻が高過ぎたのが原因でした。鼻を削って目のあたりを潰したら、何となく枝野に見えてくる…不思議！
肉付け
	補強用のパテが硬化したので、肉付けを開始です。まさに肉を盛っていく感じです。安くないエポキシパテをこんなに消費して、どうしてくれるんだ、このブ○めが！
	地元の人たちには行き渡らなかった最高性能のマスクです。「直ちに健康への影響はない」のだから、長期間滞在するわけでもない自分が使うのではなく、地元の人に譲ろうとは微塵も思わなかったのか？という疑惑・疑問が満載のマスクもこの通り雰囲気が出てきました。
	足もとまでしっかり対策を施したフルアーマー状態が次第に再現されていきます。
	悪代官ポーズも段々と決まってきます。
犠牲者
	短足の枝野フィギヤに合わせるためにお願いフィギヤの足も調整しなければならない。何と申し訳のできない罪深いことであろう。何とぞ御容赦願いたい。 　おい！ブ○！お前も謝れよ!全部お前のせいだろう！
	真鍮線でポージングを決めます。気の毒なポーズで御免なさい。しかし、この恥多き民主党政権の悪行を３Dに残すためです。重ねてご容赦を。
	民意の威を借りて、民の代表者を見下すブ○の構図が段々とできてきました。犠牲者のパテは補強用ですので、これが硬化したら成形に入ります。
	補強用パテの残りで頭部フードの仕上げです。高性能マスクの上からさらに防護フードを重ねて、自分だけ助かろうとする見苦しさが強調できます。「ただちに健康に影響は無い」はずでは？言ってることとやっていることが違いすぎる！
下地処理
	枝野人形にやすり掛けとペーパー処理をしてサフを吹きます。
	同じく地元の方の処理です。
	しっかりサフが乾燥すれば、いよいよ彩色に入ります。
色付け（１）
	大まかに塗れる部分を塗ります。防護服は艶消し白、手袋は写真を参考にし、肌色をそれぞれ塗ります。
	目張りテープとガムテープはデカール用紙に色を塗っておきます。乾燥したら細く切って貼ります。
	地元の方は防災服を塗ります。靴、はタイやブラック、ベルトは軍艦色２、バックルに銀を塗って、顔と手を肌色に塗っておきます。 　乾燥したら細かいところを塗っていきます。
色付け（２）
	デカール用紙に色を塗ってテープの幅にカットします。既に足のガムテープは貼ってあります。これはジッパー部分の目張りテープです。
	何やら胸元にマークが入っていますが正確な形は不明です。写真から6角形が基本形で青系の色が使われているようです。それらしくデカールにしてみます。
	デカールを貼って色付けお終い。残るは…
	ゴーグルです。眼の粘膜からの放射性物質の取り込みを防ぐために、わざわざ税金で買ってゴーグルを付けていたようです。贅沢しないで眼に目張りテープでも貼っとけよ！余計な手間を掛けさせます！国民の大切な連休を何だと思っているのでしょう！
	艶消しクリアを吹いた後に、ゴーグルをクリア系ボンドで接着します。これにてフルアーマー枝野フィギヤの完成です。
	地元の方も頭部を塗って完成です。屈辱のポーズが今ここに。 　後はジオラマ風に仕上げる作業です。しかし、こんなつまらぬものに予算が認められていませんので、ここまで全て赤城用の部品の流用でした。果して、ジオラマ分の材料があるのか、探してみないと…
	もう一枚、例のお手本写真に合わせて一枚。
新考証
	ジオラマ用に写真をチェックしていると間違いを発見。胸の青いテープはジッパー部で5cm程度切れています。別の防護服の写真ではゴーグルのゴム紐が出ていましたが枝野には何故かありません。メーカーが違うのか、付け方を間違えてゴーグルの紐の上からフードをしているのか不明です。ちなみに後者ならダダ漏れです。
	死角になっていましたが、頭頂部にも青いテープがありました。 　ところで、某巨大掲示板で>1の自作自演ではないかと言われているようですが、謹んで申し上げます。違います。
追加フィギヤ
	何かフィギヤが2体ではモノ足らないとネットで「フルアーマー枝野　画像」で検索すると、この画像がヒット。どうも被災地で見捨てられた家畜のようです。 　そうか、お前も枝野の被害者か、よしよし、仇はとってやる！ということで三体目のフィギヤの追加に挑戦。
	さっそく素材を求めて秋葉へ。確かどこかで見たことがあったと探してみると有りました、有りました！ 　一から枝野を…じゃなかった、豚を作るのは到底不可能なので、こいつを使います。さて、どう使いますか？
肉体改造
	見ての通り、豚君の形が違います。実はこのフィギヤは子豚です。親豚は大きすぎるので子豚にしたのですが、写真の豚に形をパテで成形します。耳も可哀想ですが、切り落として、パテで作ります。 　大体こんな感じで出来上がり。
	サフを吹いて、パテと元の部分の境界が消えると、写真のイメージに近く見えるでしょうか？ 　後は彩色ですが、しっかりサフの乾燥を待ちます。
	この状態で豚同士を並べてみます。ふんぞり返ったフルアーマー枝野に、責任を取れと放棄された家畜代表が迫ります。
お色直し
	豚君に色を塗ります。全体を薄い肌色に塗って、目の周りを黒、鼻先と蹄には錆色を全体的に毛の代わりに白をウエザリングキットで入れます。元の豚君の目が隠れてしまいましたが、目の描き方をしっかり勉強しました。さて、その実証第一号は…
	どうも豚の目が…もとい、枝野の目が上手く描けずにリアリティが低かったのですが、豚君の目の入れ方を真似してみたら、それらしく見えてきました、不思議！？
	三体の立ち位置を決めました。これでジオラマにします。シュールな感じになりそうです。
ゴール！
	ジオラマの地面はコンクリートの地面です。
	バックは防護服の群…無表情な顔が見ています。
	舞台の出来上がりです。ここに3体が並びます。
	屈辱のポーズ、薄汚れた被害者の豚君が防護服に守られた加害者の豚を睨みつけています。
	無表情な防護服の群れが、この光景をじっと見つめています。何だか、怖いものを作ってしまいました。
	フィギヤの立ち位置が気に入らないので少し修正です。最後にお題目を飾って完成とします。 「フルアーマー枝野 　　　　　　野良豚大激怒」
	これにて終了です。お付き合いありがとうございました。

　　　

おしまい