赤城前部昇降機（ハセガワ彩色図）

　残り15号で製作ログもNo.15…だからどうした？と聞かれれば身も蓋もありません。某少年漫画ではありませんが、そろそろ「エンディングが見えた！」かどうかは分かりませんが、デアゴからは予想通りケースと要目票のお誘いが来ました。しかし、セットの割引は無く、ケースも大和の時と同じレベルで5000円と予想しましたが4倍の2万円!?アクリルケースの相場からはそんなにかけ離れたものではないのですが、絶対値としては高価なものです。さてさてどう家族を説得するのか悩みどころ。それより、二万円のケースに相応しい模型を提供するのが先だろう！文句も言いたくなります。

　それと何故か赤城のZIPPOライターと焼酎が記念品のラインナップに。どういうセンスをしているのか不明です。こっちの値段の相場感は全く分かりません。本当は1/250のディテールアップキットか艦載機の追加をラインナップに加えてもらう方が何百倍も嬉しいのですが、全く趣味人の気持ちを理解していない会社です。「いいかげんにしロ」と言ってやりたい。

　それはそれ、これはこれ、No.15のスタートです。

ボートダビッド（左後）

飛行甲板（多分４）

飛行甲板（５）

眼環等

ジョイント

飛行甲板裏トラス材

飛行甲板裏トラス材２

飛行甲板裏トラス材３

ハンギングレール

右舷後部・中部格納庫壁パーツ接着

ハンギングレール２

艦尾防火壁

ボートダビッド（左後）
	ついでに左舷後ろのボートダビッドを作ります。「ついでに」とはいうものの、前と形が全く違います。
	襷も同時にここのフックを使うので少し大きめにしておきます。
	所定の位置に接着します。それにしても左右でこれだけ装備が違うとは、試行錯誤の要因が多い船とはいえ造形的には面白いといえそうです。
	前方に回して引き出せます。ギミックに凝ると強度が犠牲になるので程々にとは思っていますが、ついやってしまいます。 　カッターと白襷の調整はこれから。多分位置決めには手すりが付いておくのが良さそうです。なお、赤城にはこの手の引き出しクレーンの類が多いので作り方が整理できました。
飛行甲板（多分４）
	5，6枚目の飛行甲板のイカ・ソーメン貼りが終わりました。9割方が貼り終わりました。ニスを塗って無いので色調が明るめです。
	後部エレベータ開口部のエッチングを貼って、軍艦色２で断面部を塗っておきます。
	ニスで色調を揃えます。
	全体的に色調が整いました。しかし、まだ眼環が2枚目から後ろは入っていませんorz
	さて、継ぎ目で4枚目と5枚目の間が、H社の彩色図では何故か船体色ではなく木製甲板と同じ色です。以前から気になっていましたが、ここは素直に彩色図に従います。
	タンよりはセールカラーが近似しています。接合部の部分をセールカラーで塗ってしまいます。
	これで出来上がり…ではなく、アンテナの部分を処理しないといけません。どうも位置調整が分からないので飛行甲板を先に作って置いて、パーツが来て位置が確定してから凹みを作ります（眼環も…）。 　残りの飛行甲板はまた今度。
飛行甲板（５）
	例によって1.2mmのプラ板で形を写します。
	二重底のパーツは補強材のパーツを使って位置合わせと大きさ合わせをします。
	今回金属パーツが入っていました。後方の周囲が少しベースからはみ出していますが、これは雨どいの部分がはみ出しているのを摸したもの（好意的に考えて）と思われます。スクラッチしているので、雨どいを周囲に付けておきます。 　0.3mmのプラ板で金属パーツ部分をスクラッチし、サフを全体に吹きます。
	佐世保色で塗装後に二重底の補強材をケント紙で作ります。
	二重底を付けますが、段差をパテで修正しておきます。
	こんな感じで殆ど補強材は見えません。
	白は佐世保色の前に塗装し、マスキングしてから佐世保色に塗装しています。言うまでも無く逆にすると白が殆ど発色しません。
	最後のイカソーメン貼りが終わりました。
	ニスで色調を整え、位置や大きさの確認です。これにてプラ板を使ったスクラッチによる飛行甲板のベース部分の製作はほぼ終了です。
	全通甲板を船体に載せて記念撮影です。しかし、眼環空けが終わっていません。まだこれからも侘しい作業が待っています。
眼環等
	0.7mmのピンバイスでひたすら穴を5mm間隔で穿ちます。ドリルの刃を一本折ってしまいました。
	木製甲板だけでなく、後部の飛行甲板には鋼部分と白い部分とにも眼環があります。ここにも同様に穿ちます。
	終わったと思っていたら、後部エレベータの床に穿つのを忘れていました。穴を開けて佐世保色で一吹き。これで眼環を飛行甲板の全面に穿ち終えました。
	白い部分を見ていると赤い帯を入れたくなり、デカール用紙につや消し赤を塗って3mm幅に切って貼りました。赤い帯は3本と5本のパターンがあるようですが、H社に揃えて3本にしています（シリーズガイドを見るとデアゴモデルでは5本になっているので、待っていても5本のデカールが来るだけでしょうから、この段階で描いてしまいました）。
	これで飛行甲板の裏の作業に入れます。トラス材をケント紙で作ったり、ポケットや照明を付けていくことになります。
ジョイント
	B級談議の方で、大和魂さんと飛行隊長さんから指摘がありましたが、取り外し可能な飛行甲板をどうやってシッカリ固定するかという問題です。 　左右はシッカリ固定しないと見栄えが悪くなります。上下も構造上シッカリしておくにこしたことはありません。
	そこで、プラ棒でジョイント部分を作ります。二本の爪の間に後ろから1本爪が入ります。一本の爪は1mm程度向かいの板の下に入り込みます。（何だか、ボルテスVの合体シーンを彷彿とさせます）。
	合体！！ 　爪が噛合うと左右上下に固定できます。一か所当たり1cmのプラ棒6本で簡単にできますが、左右方向が完全に固定できますし、上下方向も安定しました。
	一番後ろのジョイントは上から受け止め左右を固定するポケット型になります。飛行甲板を外す時は後ろから前に外していきます。 　本来この程度のことはデアゴ側で考えてもらうことだと思います。昨日の作業で手が痛いので今日の作業はこんなもんです。
飛行甲板裏トラス材
	トラス材を貼る前に探照灯の穴を開けておきます。トラス材を置いて穴の位置を決めてガイドの小穴をピンバイスで空けます。
	ガイドの小穴を目印に穴を大きく開けて、周囲の経木を少し剥ぎ取ります。
	この部分をたこ焼き皿から切り出したドーナッツ型の木片で埋めておきます。遮風柵の後ろにもこのドーナッツが２つ必要ですが、意外と加工に手間取りました。
	これでようやくトラス材貼りができます。材料は先方の飛行甲板と同じくケント紙（名刺）です。貼りつける位置をけがいておきます。
	先方部分を終了です。上から6時間… 空母赤城の黙々シリーズ（外板、鉄板（テプラ）、舷窓、ジャッキステー、飛行甲板、眼環）のトリになるトラス材です。ここを突破しないと完成はなく、やるしかありません。
	でも、後半だけでも、まだこんなに…orz
飛行甲板裏トラス材２
	初日より慣れてきたのか、4時間で残り部分のトラス材付けを終了です。
	貼ってしまえば、佐世保色を塗装して終了。時間が掛かる割にはレポートは一瞬です。
	デアゴの部品でもトラス材が単純な格子ではなく、高低があって波をうっています。高い部分で2列になっている所は、H社のエッチングでは斜めに鋼材が入っています。オリジナルパーツを使うかたも、何かで斜め鋼材を入れてみられてはいかがでしょうか？（余計なお世話かもしれませんが…）
	船体に仮載せしてみます。上から撮っても意味が無いので、下の方から見上げて撮影です。探照灯は特に問題も無いのでSBS通りに取り付けてあります。
	後方から見上げる角度で撮影です。まあまあ苦労した程度には出来上がっているでしょうか。
	木製甲板部分に穴を開けた部分です。下に探照灯が見えています（当たり前）。この部分は待っていても蓋は来ないので自作になりますが、開閉可能とするか悩みどころ。デアゴのパーツが羽目殺しならこっちも羽目殺しにするか、４つを開閉可能にしなければなりません。 　デアゴのパーツを見極めてからでよいでしょう。
飛行甲板裏トラス材３
	デアゴのトラスパーツです。これに合わせてケント紙とプラ板（穴が空いた板状の部分）を作ります。
	途中経過を省略し、完成図です。
	未だ取り付け出来ませんが格納庫の後ろの壁にも1/350を参考にトラス材を付けておきます。
	仮置きしてみました。白と佐世保色トラス材のそれぞれを別の支柱が前後で支えます。 　今週12cmシールド付き高角砲の後部部品を見極めると、右舷格納庫取り付け、後部壁取り付け、防火鎧戸（関連パーツ含む）、防火壁（エッチング）へと作業が進められます。
	ちなみに、今回作ったトラス材は後部壁のトラス材部分に接着し、飛行甲板には着けません。後部の飛行甲板を外すとトラス材とトラス材を通して下の艦載艇等が見えるようにしようと考えています。 　それとハンギングレールの製作もここまでくればケント紙ですることになります。
ハンギングレール
	ケント紙でハンギングレールを作ります。下はデアゴパーツです。形を写すのに使います。上は形を写して作った骨組みです。
	骨組みには2本レールの幅を維持する最低限の横木を渡していました。5mm間隔で横木を渡してしまいます。 　これでベースの完成です。
	ベースにレールを付けます。5本のうち1本終了。疲れました、今日はここまでです。
	横からレールを見てみます。レールをベースから吊るした部分を少しくびれさせています。この辺りの工作はケント紙は楽です。
	確認のために飛行甲板に置いてみましたが、甲板から両舷ともはみ出しています。う〜ん…そうだったかな？
	例によって彩色図で確認すると、左舷側ははみ出していますが、右舷側ははみ出していません。何が何でも彩色図の方が正確だとは思いませんが、やはりこれまでのことを考えると、こちらに合わせておきたいと思います。
	形を写す時にミスった可能性もあるので、念のため、89号を確認します。 　探照灯（前方）との関係で赤丸側が右舷ですが、しっかりはみ出しています。緑丸側の左舷側は彩色図通りですが、トラス材の補強（前から見て山型になります）が必要です。 　彩色図が本当だとしても、切れば良いだけですから致命的ではありませんが、何とかして欲しいものです。
右舷後部・中部格納庫壁パーツ接着
	中部格納庫パーツでの12cmシールド付き高角砲のベースの取り付け位置を確認します。
	取り付け位置を少し掘って深さを調整します。周辺パーツとのすき間をパテ埋めします。
	ベース、斜めの壁の修正パーツ（自作）、中部格納庫上部の板等を付けます。シールドの支えパーツはH社の1/350のパーツを参考にスクラッチしています。
	高角砲を付けます。支柱は少し短めにしてあり、下からの支えと一緒に現場で作成します。
	リノリウム張りの付けラッタルをプラ板で作ります。押さえは0.5mm真鍮線で付けます。 　デアゴパーツは幅が短か過ぎるので、同じく1/350を参考に修正してあります。
	取り付け後の状態です。
	下からの支えパーツは木の板を重ねて作ります。
	下からの支えパーツを付け、上からの支柱を延ばします。上下の支柱が付けラッタルで一緒になります。支柱の後ろは通路になっています。
	上下の接合部分をパテで繋ぎます。 　今回の作業をしながら思ったのは、この位置に高角砲のシールドをずらすと、デアゴオリジナルの付けラッタルパーツの幅が狭いのが露呈します。それで、あんな奥まった位置に…
	飛行甲板との関係を確認するために飛行甲板を置いてみます。 。
	1/350の彩色図ですが、大体こんなところでしょう。 　散々待たされましたが、これでようやく艦尾への道が開きました。
ハンギングレール２
	ケント紙のベースにレールを貼っていきます。黙々シリーズに入れようかと思いましたが、意外と早く作業に慣れて30分で終了。
	左舷側は外側にはみ出る部分に補強材が付きます。
	最後尾の飛行甲板裏へ接着しました。
	飛行甲板をひっくり返して船体に置くと、ハンギングレールは左舷側に少しはみ出して見えるだけ…orz
艦尾防火壁
	ようやく船尾の防火壁の真鍮板が取り付けられます。真鍮板の下に20cm単装砲の砲塔が見えています。パテ埋め等で砲塔にパテや接着剤が付くと動かなくなります。
	予め余った木片で蓋をしておきます。
	防火鎧戸と左右のベースを付けてパテ埋めします。防火壁も佐世保色で塗装してから船体に貼り付けます。
	パテが硬化後に余分を削って塗装します。
	どうでも良いのですが、防火鎧戸の後ろが空いていないと気になるので、エレベータの後ろの壁を開けました。
	右舷の防火壁の処理状況です。デアゴの修正パーツは使っていません。パテで段差は無くなりました。
	同じく左舷側です。こちらも修正材は無しです。 　ここにはモンキーラッタルや機銃座の支柱が付きます。また防火鎧戸にも絡車やトラス材、ラッタル等が付きます。 　これらのディテールアップも飛行甲板を付ける前にやっておく必要があります。
	最後に今回の作業部位を見上げてみました。ここにトラス材の支柱が8本並ぶと完成が見えてきます。