令和６年　年頭所感

―ドラゴン怒りの鉄拳―

新年明けましておめでとうございます…という令和6年の幕開けとなる元旦であるはずなのに、この腹の底から込み上げてくるものは何か。それは怒りの感情以外の何物でもありません。新年早々から何をそんなに怒っているのか？と思われるかもしれませんが、我が国の現状に対する全てが怒りの対象なのです。

思い起こせばトランプが不正選挙に嵌められ米国大統領の座から追われ民主党に政権を奪われ、故安倍元総理が凶弾に倒れ政治の箍が外れてしまい、その時を境に我が国のみならず世界が狂いだしたように感じているのは私だけでしょうか。おそらく、これから先、人類が生き残ることができて歴史にこの時代のことを残すことが出来たならば、間違いなく歴史のターニングポイントとして令和5年という年が刻まれ、令和6年に起こる出来事が世界の危機として記録されるのではないかと思っています。それ程の危うさを抱えたこの世界の現状に、日本は何をやっているか、それを考えると湧き上がってくるこの怒りを止めることができないのです。

世界の軍事大国ロシアが戦争をしている、中東の火薬庫であるイスラエルがイスラム勢力と事実上の戦闘状態に突入しています。さらに、米国の大統領選挙と台湾の総統選挙が刻一刻と近づいていて、その結果次第では中共が暴走し、その子分である北朝鮮も動かざるを得なくなります。北は核兵器と弾道ミサイルの技術をほぼ掌中に収め実戦配備していると考えざるを得ません。

そして本来は同盟関係にあるべき韓国は北のスパイ勢力に唆され、日本への憎悪を隠しもせず官民を挙げて一方的な敵視政策を継続している有様です。さらに米国においても大統領選挙を控え他国に目配り、気配りができる状況にはありません。結果如何によっては、民主党政権が今後も継続してしまうのです。中共の防波堤となってくれている台湾も総統選挙の結果がどちらに転んでも大混乱は避けえないという観測もあります。

今、このような危機的状況にあるロシア、北朝鮮、中共といった危険な国々と海を挟んでいるとはいえ直接国境を接している我が国は、これら外患に対し最大限の緊張感をもって有事に備え適切な行動をしなければならない状況にあるはずです。

然るに我が国の現状は如何？まさに内憂という言葉が（不幸にも）相応しい嘆かわしい状況にあります。カスゴミはパーティ券問題に関係した報道で「安倍派」をこれでもかこれでもかと繰り返し連呼しています。森友問題、加計学園問題、桜を見る会問題と火の無いところに煙を立てるどころか、他所から持ってきた油を注ぎ火を起こし無関係の安倍氏への攻撃を続けました。

嘘も百回言えばどころか百万回繰り返すことで在りもしない問題をでっち上げたのです。森友は詐欺師にゴミが埋まって売り物にならない国有地を押し付けただけ、加計問題は獣医師の既得権に触れた規制改革の対象が知り合いだっただけ、桜は長年の慣習に沿っただけという、全く今になれば何を騒いでいたのかと悩んでしまうものばかりです。

そして、凶弾に倒れ何らの反論もできない氏に対して「安倍派」と連呼することで死体蹴りを繰り返すという卑劣極まりない攻撃を死者に加えているのです。なぜ故安倍氏をココまで叩くのか？それは現行憲法を含む戦後レジュームを壊そうとしたからです。片や米国にとっては従順な奴隷、片や社会主義勢力にとっては日本の弱体化という左右どちらにとっても都合の良い日本の現状を普通の国家に戻そうとすることは許しがたい犯罪的行為だったのでしょう。そして、二度と安倍氏のような行動をする政治家が出現しないように見せしめとしていると考えるのです。

最後の仕上げは今回のパーティ券事件で安倍氏の息のかかった政治家を一掃して後継者の芽を完全に摘んでしまうことです。このままでは、次の壮士が我が国に出現することは無く、米国の奴隷として社会主義勢力により弱体化させられ、いずれは滅びの路を辿ることになります。

しかし、清和会の面々については安倍氏の後ろ盾のお蔭で、努力や勉強をしないでも保守の振りをしていれば大臣、副大臣、政務官の役回りが来て政治家としての箔をつけることが出来たので一向に実力が伴わず、挙句の果てに安倍氏がいなくなった途端にメッキが剥がれてこの始末です。LGBT法然り、財務省の暴走然り、政治とカネの問題然りで情けない限りです。

では国民はと言うと、この危機的状況にあっても芸能人の性的加害問題で騒いでいる始末です。報道するマスコミもそうですが、馬鹿にされていると怒るべきところを一緒になって騒いでいる…一体どうなっているのか。一つは教育の問題です。公的教育は完全に左翼のおもちゃにされてしまいました。嫌なことはしなくていいという温室育ちの軟弱な子供たちが社会の荒波を乗り越えることができるはずはありません。日本を支えた人材が鉄骨から朽木になれば屋台骨が簡単に折れてしまうのは必定です。

そして躾けの不在です。連綿と引き継がれてきた日本の精神が戦後80年を掛けて腐ってしまいました。安倍氏は「美しい国」を合言葉に日本の精神を取り戻そうとしたのですが、時すでに遅し…腐った親からは腐った子どもしか生まれません。「世界に一つだけの花」というのは、自分だけが良ければという利己主義だったのです。他人への思いやりや気配り、低いレベルの自己犠牲の精神を失ってしまえば日本人は日本人でなくなってしまいます。

自分の生活を失ってまで子育てはしたくないという若人が増えれば少子化になるのは明らかですし、挙句の果てに金をよこさないと子供を産んでやらないぞという脅迫に結い諾々と少子化予算を献上するなど愚の骨頂です。効果が無ければ代わりの労働奴隷に異人を招き入れようとする資本家には自分たちを育ててくれた日本国への敬愛は一片も存在しないのでしょう。

このような我が国の姿がローマに滅ぼされたカルタゴに酷似していることに気付いている方がいます（こちらを御参照下さい）。古代国家カルタゴの滅亡については驚く程、大東亜戦争に敗れた日本に似ています。日本がカルタゴの轍を踏まないかと懸念されているのです。

残念ながら、もう遅いのかもしれません。今から半世紀前に小松左京氏が書いた「日本沈没」は天変地異により日本が太平洋に沈むという物語でした。しかし、日本の滅びは日本人自身が日本の誇りや文化を忘れた時、日本は海の底に沈んでしまうのです。そうなる前に、自分たちだけは日本人として生きてゆく、次の世代もしっかり育てるという気概を一人でも多くの日本人が持ち続ける、それしかもう路は残されていないのです。

どうか何事もなく本年が穏やかな良い年になりますように。

令和6年元旦

本間　優太郎

売国奴勢力を我が国から一掃し

日本人の手に日本を取り戻しましょう

追記　祟りじゃ～

注意：この追記の内容はあくまでも個人の感想であり、流言飛語の類に近いものです。信じる信じないは読者の皆様のご判断にお任せしますので、予めご了承を頂ける方だけお読み下さい。

元日の夕刻、一年の始まりをのんびりと過ごしていたところ、突然、大きな長い揺れを感じ慌ててテレビを点けると石川県で大地震が発生し津波警報（その後、大津波警報）が発せられるという大災害が発生していました。この寒空に多くの方が被害に遭われ、避難を強いられていることにお見舞いを申し上げますが、不謹慎とは思いつつ、以下の文章を掲示するのをご容赦ください。

昨年の年頭所感に安倍氏の慰霊について井沢元彦氏の著作から次の一文を引用しました。

「慰霊や鎮魂をする日本人が最も恐れているのが（怨霊の）祟りなのです」

21世紀にもなって何を言い出すのだと思われるかもしれません。ですが、日本人の心の奥底には神道の考え方が脈々と受け継がれています。立て続けに不幸が起これば厄払いにでも行こうかと考えたり、「私が変なことを言ったばかりに、こんなことに…」などというセリフを聞いても不自然に感じなかったり（言霊）と、外国人からすれば不思議な感覚を私たち日本人は持っているのがその証左です。最近の流行りでいえば、「霊障（霊の障り、祟り）」の除霊に大金を投じてツボや印鑑を買う人が後を絶たないのです。

その日本人が恐れているのが怨霊です。「迷わず成仏してくれよ」というのは、仏教という慰霊手段で死者がこの世に災いをなすことなく去ってくれる（成仏）ことを願っていると考えられるのです。ですから、怨霊を発生させないように慰霊をすることが極めて重要であり、祟りを受けるかもしれないという自覚のある人物こそ無念の死を遂げさせた加害者の可能性があるというのが日本史の鉄則なのです。

では慰霊をせずに怨霊が祟りをなすとはどういうことなのか？井沢氏の著作「逆説の日本史　第二巻古代怨霊編」によると、天平四年（732年）から九年にかけて、旱魃、・不作・飢饉・地震が起こり外交関係が悪化し疫病が大流行しました。そして、当時の人々から怨霊化したと考えられたのが無念の死を遂げた長屋王であり加害者の藤原4兄弟が立て続けに天然痘で死亡したのです。

また日本史上最悪の怨霊は崇徳天皇で、「王を取って民となし、民を取って王となす」という具体的な呪いの言葉を残して崩御した後、鎌倉幕府が誕生し後鳥羽上皇が承久の変により隠岐の島に流刑になるという事件により武士が天皇に取って代わり日本の支配層になったため、その呪いが成就したと恐れられたのです。

もちろん、死とは誰にとっても無念なものですから、死者が出るたびに怨霊化してはたまりません。怨霊になるためには「無実の死」という条件が必要なのです。長屋王は藤原4兄弟により無実の罪を被せられて処刑されているのです。ここまで書けば察しの良い方には、私が言いたいことがうっすらとご理解いただけるのではないでしょうか？

昨年来、私たち日本人の一部ではありますが故安倍氏に対して何をしてきたのかを想起してみて下さい。いい加減な取り調べで加害者の犯行理由を決めつけた挙句、安倍氏が某宗教団体を野放しにした、あるいは支援したと散々に攻め立てました。また、パーティ券問題でも自民党の派閥である「清和会」の長であったのは総理を辞めた後のほんの数か月間であったにも関わらずマスコミを始め「安倍派」と繰り返し連呼し、反論できない故人を死体蹴りしその名誉を棄損し続けました。また「安倍派」との印象操作により、安倍氏自身は「こんなことは止めろ！」と激怒しキックバックを止めるよう指示をしたという証言があるにも関わらず、あたかも安倍氏がキックバック・システムを構築したかのような錯覚に陥らせました。

つまり、憲法改正を目前にしていたという無念の死に加え、無実の罪を被せてしまったのです。モリカケ桜も未だに叩いている輩がいますが、これらにより安倍氏が怨霊となる条件を揃えてしまいました。その結果として、古代の日本人であれば間違いなく元日の大地震を怨霊の祟りと信じたはずです。そして、このままだと更なる大きな災厄が起こると恐れたことでしょう。

以上述べたことを迷信や偶然と切って捨てることは容易いのです。ただ、ここが敷島の国日本だということを忘れてはいけません。長い祖先の経験や信仰を無下に扱うことが民族としての滅びの始まりになりかねません。戦後の日本がどのような路を辿ってきたか、もう一度反省すべき時ではないかと思います。

昨年末にヒットした「ゴジラー1.0」ですが、どの批評にも無いので敢えて触れます。山崎監督の深い意志は不明ですが、敗戦直後の時代に、ゴジラに日本に襲わせたのは何故なのかと考えていて、ふと思いついたのは、ゴジラは欧米精神や社会主義の象徴ではないのかということです。日本人は敗戦により、それまで守ってきた日本的な精神をこれらに蝕まれ、今日の滅亡寸前の状況に追い込まれています。「生きて抗え」というのは、敗戦はしても外患どもに精神的に負けるなというメッセージだと（勝手に）受け止めています。

一人でも多くの日本人が安倍氏の無実を信じ、日本の精神を取り戻そうではありませんか。以上をもって、年頭所感の追記といたします。